胸部レントゲンでは肺の細かい影を十分に把握できません。低線量肺CTは早期に肺がん、肺炎、間質性肺炎、肺感染症などを発見するだけでなく、病状の進行度合いを把握することができます。
従来装置に比べ、約1/4の線量で撮影可能となり、胸部CT検診では、一般レントゲン撮影と同等のX線量でCT検査ができます。160スライス、0.5秒スキャンで短時間に検査を終了致し、検査に要する息を止める時間は最短わずか3秒(胸部CT検査)です。
通常の胸部レントゲン写真では、肺の小さな病変は肺に近接する臓器(心臓、大血管、骨、横隔膜)などが重なるため、隠れてしまうことがあります。CTは輪切りで撮影できるので、重なりができずに小さな病変でも検出可能です。特に「肺がん」の早期発見に役立ちます。
胸部レントゲン写真に比べ、小さな病変やできはじめの肺がんなどを見つけることが可能です。
「冠動脈」は心臓の筋肉に血液を供給する血管ですが、狭心症や心筋梗塞など病気を引き起こす原因の血管でもあります。低線量CT(造影剤なし)を撮影して、冠動脈の動脈硬化の度合いを調べることで、心臓病の危険性を簡便に予測することができます。この冠動脈の動脈硬化の度合いを数値化したのが「カルシウムスコア」です。
※検査時間:10分
心電図で異常がなく症状がない場合でも、狭心症や心筋梗塞の誘因となる冠動脈の動脈硬化や、狭窄病変が起こっていることがあります。心臓や冠動脈の異常を早期に発見することは難しいことでしたが、近年、心臓CTによる画像診断の進歩により、早期発見が可能になっただけでなく、入院せずに短時間で検査することも可能となりました。診断された心臓病の治療につなげることはもちろんのこと、心臓病や脳梗塞の原因となる病気(脂質異常症、プラーク(柔らかい脂質やコレステロールの塊)など)を進行させないよう、生活習慣を見直し治療や予防をしていきましょう。
心臓カテーテル検査は血管内にカテーテルを挿入し、血管造影により狭窄度を判定していました。そのため入院が必要でした。近年、画像診断の進歩により、心臓カテーテル検査に比べ体に負担が少ない心臓CTが外来で検査可能となりました。また心臓CTでは心臓カテーテル検査では得られなかった、血管壁に溜まっている動脈硬化性プラークの情報を得ることが可能となっています。
心臓CTで得られた画像は3D画像(立体画像)で見ることが出来ます。ひと目で分かりやすい画像は、今のご自身の心臓や血管の状態を把握するのに一番いい方法です。ご自身の心臓画像を見ながら、分かりやすい説明を行いますので、生活習慣を見直す良いきっかけになると思います。
絶えず働いている心臓の動きを実際にみる検査です。
心房から心室の大きさ、壁の厚さなどから、心肥大・心拡大・心筋梗塞など、心臓へのダメージとその範囲が検査できます。また、弁の形や動きを観察し、カラードプラ―法(心臓の中の血流がわかります)により弁の逆流などを評価し、弁膜症の診断を行います。
手足の血流の流れを同時に測定し、血流のバランスを評価するとともに、動脈硬化の状況(血管年齢)を診断します。
当院では以下の江戸川区健康診断を行っております。
健診名 | 対象者 |
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国保健診(特定健診) | 江戸川区国民健康保険に加入している65歳以上75歳未満の方 |
長寿健診 | 75歳以上の方、65歳以上で後期高齢者医療制度に加入している方 |
詳しくは江戸川区ホームページをご確認下さい。